FSSC 22000輸送・保管カテゴリーのAddendum(参照規格)、ISO 23412のご紹介
BSIグループジャパンでは、この度、日本発、小口保冷配送サービスに関する国際規格ISO 23412を活用した認証プログラムの普及による高品質な温度管理物流の実現をめざし、2021年11月9日にオンラインイベントを開催する運びとなりました。
このイベントには、関係する国際規格であるISO 23412:2020「温度管理保冷配送サービス-輸送過程での積替えを伴う荷物の陸送」の開発に携わった、国土交通省、農林水産省、ヤマト運輸様、及びISO 23412を活用した認証プログラムのオーナーであるFSSC財団に参加をいただき、当該規格を開発したISO/PC315の事務局である日本規格協会の後援をいただいております。
是非ともこの機会にご関心のある皆様に参加いただけることを期待しています。
●国際標準化の経緯
敬愛大学の根本教授を議長とするISO/PC315(事務局:日本規格協会)において、日本が官民一体の体制で国際標準化への取り組みを進めた結果、2020年5月、温度管理保冷配送サービス関する国際規格ISO 23412が発行されました。このISO 23412の原案は、2017年2月に英国規格協会(BSI)がヤマトホールディングス様をスポンサーとして策定したPAS 1018及び2017年11月に日本規格協会様が発行したPAS 1018の日本語訳であるJSAS 1018を基礎としています。
●食品業界から見た温度管理保冷配送サービスの重要性
一部の国の配送サービス事業者には温度管理が不十分な例が見られ、健康被害や輸送途中での食料廃棄が問題となるほか、消費者や荷主からサービス品質への信頼が得られず、コールドチェーン物流の市場拡大への障害となることが懸念されています。こうした状況に対しISO 23412の規格の普及を図ることにより、これらの国々における配送サービスの品質向上を図るとともに、日本の物流事業者の高品質な配送サービスの海外展開を支援することにより、各国における温度管理保冷配送サービス市場の健全な育成と拡大に寄与することが期待されます。
*出典 国土交通省:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001346578.pdf
●日本発の高品質物流サービスを世界中へ
GFSI承認の食品安全認証プログラムFSSC 22000の所有者であるFSSC財団は、この規格の内容に注目し、FSSC 22000の輸送・保管カテゴリーへのAddendum(参照規格)としてISO 23412を採用することにより、高品質な温度管理保冷配送サービスを普及させるため、ヤマト運輸様と共同でFSSC 22000 ISO 23412 Addendumを開発し、2021年5月に公表しました。
このAddendumは世界における食品の小口保冷配送サービスの品質向上のみならず、日本の優れた食文化の世界への紹介にも大いに貢献するものです。
⋆出典
FSSC: https://www.fssc22000.com/news/fssc-publishes-addendum-for-iso-23412/
●本セミナーの目的
本セミナーを通じて、多くの事業者にISO 23412やFSSC 22000のAddendumの内容を理解していただく機会になることを期待しています。さらに、事業者の立場に応じて規格や認証プログラムのイメージを明確にし、最終的に多くの事業者がこの規格、認証プログラムを活用し、メリットを享受されることをセミナーの目的としています。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。