BSI IoT研究所がテストサービスの認定を取得

2024年1月10日：BSIは、モノのインターネット（IoT）研究所のテストに関する国際規格の認定を取得し、今年後半に制定される英国の新しい法規制に先立ち、消費者向けスマートデバイスの有効なサイバーセキュリティを確保しました。

研究所の試験・校正に関する国際規格であるISO 17025 の認定取得は、BSIのIoTサービスの品質と信頼性を証明しています。また、スマートデバイスのサイバーレジリエンスを保護するため、BSI研究所で製品に義務づけている厳格なセキュリティアセスメントを強調するものです。認定を受けることで、IoTデバイスが安全に使用され、現代のサイバーセキュリティのベストプラクティスのレベルに合わせて保護されていることを証明し、消費者に安心感を与えることができます。

ヘメル・ヘムステッドにあるBSIのIoT研究所でテストされたデバイスには、煙感知器、火災探知器、ドアロック、コネクテッドホームオートメーションデバイス、スマートドアチャイム、警報システム、複数のデバイスが接続されるIoTベースのステーションとハブ、スマートホームアシスト、スマートフォン、コネクテッドカメラ（IPおよびCCTV）、ウェアラブル、コネクテッド冷蔵庫、洗濯機、冷凍庫、コーヒーマシンなどの製品です。

業務改善と標準化の専門機関であるBSIはUKASによる厳格な独立評価を受け、専用施設で実施される研究所試験で正確で信頼性の高い結果が得られることを実証しました。

今回の認定に合格し、BSIは研究所として、テスト方法論ETSI TS 103 701を含むETSI EN 303 645製品サイバーセキュリティ規格に関して世界初のUKAS認定を受けました。監査では、スタッフの資格、トレーニングと経験、機器の校正・メンテナンス、十分な品質保証手順、適切なサンプリング方法、テスト手順、有効なテスト方法、国家標準に対する測定値のトレーサビリティ、正確な記録と報告の手順、テスト施設の基準遵守など、IoT研究所の運用に関するさまざまな側面が評価されました。

BSIの成果は、IoT製品に新しい法律を適用し、最低限のセキュリティ規格が満たされていることを保証する、英国のPSTI（製品セキュリティおよび電気通信インフラ）法に先駆けたものです[1]。ETSI EN 303 645の関連部分に準じて製品をテストし、認証を受けることで、英国のPSTI法のセキュリティ要求事項の遵守が証明されます。

Carlos Perez（BSIデジタル・コネクテッド製品認証担当グローバルディレクター）は次のようにコメントしています：「社会のデジタル化が進むことで、ウェアラブル技術による健康管理から、コネクテッドデバイスによる家庭のエネルギー効率の追跡まで、計り知れないビジネスチャンスが生まれています。IoTの可能性を最大限に引き出すには、スマートデバイスに最新のサイバーセキュリティ対策が搭載されており、安全に使用できるという安心感を消費者に与える必要があります」

「PSTIに先立ち、独立機関による認定を受けたことで、当社の手順が明確かつ国際的に認知された規格を満たしていることが証明されました。さらに、日々進化するサイバーセキュリティ環境において、BSI がテストした製品は将来を見据えた対応であることを示すものであり、社会の安全なデジタル化の推進に貢献していくはずです。BSI IoT研究所の質の高さが認められたことを誇りに思います。また、UKASラボとして初めてISO 17025認定を取得したことで、消費者の安全とセキュリティを確保するためのサイバーセキュリティのベストプラクティスの取り組みを実証することができたのです」

サイバーセキュリティ認証とテストについては、BSI公式ウェブサイトをご覧ください。

[1]英国政府出典：英国製品セキュリティおよび電気通信インフラ（製品セキュリティ）法案