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BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、スターツCAM株式会社(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:直井 秀幸、以下「スターツCAM」)に対し、PAS 2080:2023(※)に基づいたカーボンマネジメントの取り組みを認証しました。
2024年2月8日に行われて認証授与式にて、
写真左より、スターツCAM株式会社 建設統轄本部 専務取締役 本部長 秋田 圭一様、BSIグループジャパン株式会社代表取締役社長 漆原 将樹
昨今、我々の経済活動に伴う二酸化酸素などの温室効果ガスの排出量増加に伴い、地球温暖化や気候変動をはじめとする地球規模の問題が深刻化しています。
そのため、国際社会でも1995年より国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催されています。その中では実効的な温室効果ガス排出量削減の実現にむけた議論が継続されており、直近では2021年に英国で実施されたCOP26において、2030年頃には平均気温上昇を工業化以前の水準に比して1.5℃に抑える努力を追求することが明記されました。
これを受け、各国は今まで以上に二酸化炭素排出量削減に向けた取り組みを加速しています。
PAS 2080は、建設およびインフラプロジェクトにおいて炭素排出を削減し、環境への影響を最小限に抑えるための指針を提供します。多くの国や地域において、建設業における脱炭素化や環境に配慮した取り組みに注目が集まる中、PAS 2080は企業やプロジェクトがバリューチェーンにおけるライフサイクル全体で発生するCO2の削減に向けたリーダーシップを発揮することを求めています。建設プロジェクトがよりサステナブルで環境に優しいものになることが期待されて開発された指針として、関心が高まっています。
BSIグループでは、PAS 2080の策定に携わり、カーボンマネジメントの認証をグローバルで展開しています。
今回のスターツCAMにおけるPAS 2080への取り組みは、設計・施工者として実施するカーボンマネジメントの今後のビジョンや展開についての明確な方向性や炭素削減に向けた具体的な活動の推進が証明されたことになります。
今後、地球温暖化対策のため、それぞれの組織が炭素削減を促進し、ネットゼロに取り組む活動は避けて通れないテーマであり、積極的にカーボンマネジメントを推進することは、企業価値向上においてもより一層求められています。
- 注記 -
※:PAS 2080:2023PAS 2080:2023は、建設物及びインフラストラクチャーにおけるカーボンマネジメントのガイドライン
― 取り組みの目的
近年、気候変動の影響が世界各地で深刻化しています。GHG排出量はサプライチェーンを考慮すると建設業が日本全体の排出量の多くを占めるため、早急に取り組みを加速することが重要です。具体的にGHG排出量の把握、削減目標の設定、削減に向けた取り組みを行う上で、建設業界に特化した国際的な基準に基づくマネジメントシステムを構築することで、ステークホルダーに対する透明性を確保するとともに、当社社員への浸透も図ることを企図しています。
― 取り組みにおいて工夫した点、苦労した点
日本の建設業に当てはめて考えること、また要求事項が抽象的かつ英語ということもあり、解釈に困る部分があり苦労したが、これらを解消するためにGAP分析等を利用して相互理解に努めるように工夫しました。また、元々、環境対策の視点から行っていたことを改めて、CO2に焦点を当てて考えることや、多くの規格の要求事項の一つ一つを通常の業務に当てはめて対応する事に苦労しました。これらの対応に、カーボンマネジメントマニュアルとガイドラインを作成し、更なる社内浸透を図る工夫をしました。
― BSIで認証を受けた感想など審査員は、日本の建設業の独特な慣習や業務の流れ、専門的かつ最新の知識について、私達が想像していた以上に理解しており、審査の場面では、一つ一つの要求事項を丁寧に確認できました。脱炭素に向けて、取り組んでいたことを改めて体系化や仕組化、可視化することで認証を取得することができました。
ZEBやZEHなど環境へ配慮した住宅の普及に取り組まれているスターツCAM様。今回のPAS 2080認証取得は、温室効果ガスの排出量削減への取り組みが加速する建設業界の中でも、先端を行く革新的なものだと捉えております。
PAS 2080取得を契機に、スターツCAM様のカーボンニュートラル実現に向けた活動が更に前進していくことを祈念しております。スターツCAM様の意欲的なチャレンジに認証機関として携わることができ、大変光栄に存じております。