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    BSIグループジャパン(英国規格協会)⽇本初となるISO 19650に基づいたBIM BSI Verificationを山口重工業に認証

                                                                                             2021年6月15日

    BSIグループジャパン株式会社(横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:根本 英雄、以下 BSIジャパン)は、山口重工業株式会社(福岡県福岡市、代表取締役:山口 豊和、以下 山口重工業)に対し、日本初となるISO 19650-1※1およびISO 19650-2※1に基づいた 「設計と建設のためのBIM BSI Verification(検証)」 を認証しました。

    202 1 年6 月7 日に行われた認証授与式において
    写真左より、BSI グループジャパン株式会社 代表取締役社長 根本 英雄
    山口重工業株式会社 代表取締役 山口 豊和様

    昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。

    BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む仮想建設環境(共通データ環境)において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。 ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。

    BIMレベル2※2と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

    BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証及び検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しており、山口重工業によるBIM BSI Verificationの認証は、今回日本初の事例となります。 今回の認証は受託組織としてBIM Verification認証取得しましたが、今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織の役割が重要になり、その中で実際に情報生産を実施する受託組織の役割がまずます重要になってきております。

    ISO 19650 準拠による情報の生産性が構築されること、またそのような生産性の高い情報マネジメントプロセスを構築している受託組織が増えてゆくことが、今後の建築業界では必要不可欠になってまいります。

    そういった背景を考慮し、BSIジャパンでは受託組織、協力業者向けのBIM教育基礎講座を新設する事になりました。受託組織として、BIMデータ作成会社、設備業者、鉄骨業者、施工協力等々の企業方々にISO 19650のプロセスを学んで頂き、認証取得を目指したコースになります。2021年夏開講を目指しており、BSIのウェブサイトにて近日開設予定です。 詳しくはBSIジャパンのwebサイトをご覧ください。

    参照URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/Building-Information-Modelling-BIM-ISO19650/

     

    注記 – ※1:ISO 19650 は、BIM を含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化

    ISO 19650 11:2018 は、BIM を使用した情報マネジメント:概念及び原則

    ISO 19650-2:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ

    ISO 19650-3:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ

    ISO 19650-5:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

    ※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプラ ヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。


    山口重工業株式会社 代表取締役 山口 豊和様のコメント


    -認証取得の目的


    山口重工業株式会社ではBIMの実績は数少ないものの、BIMの価値に対する意識は高まり受託組織としての役割を理解する上で今回の認証取得に取り組みました。しかし、日本では近年では元請組織としてのBIM構築はしていくものの受託組織としての指針がなく、どのように管理し運用するなどの指針がありませんでした。今回ISOが発行されたことで、元請組織だけではなく受託組織も含めて建設業全体でのBIM意識が高まり、日本の建設業界全体のBIMに対する取り組みが加速させたいと思いISO19650-2の認証取得に踏み切りました。


    -構築による成果、工夫、苦労した点


    苦労した点としてはISO19650-2の規格に対する解釈が難しかった点です。規格が今の受託組織としての運用を根本的に変えないといけないと誤解をしていました。しかし解釈を進めていく上で、既存の運用基盤を更に追及する事によりISO規格に対する整備や活用方法また保管方法の受託組織として役割がわかり、実務でどのように運用していくか議論し、作成していきました。

     

    -今後の活用について


    BIMの運用を積極的に取り組みを続けること、また元請組織と受託組織と協力し合い、更なる技術の向上と生産性の高い安全で豊かな建物造りをすることが重要だと思っています。弊社の企業理念である「情報革命のその先を。生産革命で人々を幸せに」のもと、またAIやIoT、ロボットなどの先端技術を駆使することで、業界にパラダイムシフトを生み出し、最先端の技術で新たな価値を創造し、未来社会の持続可能性の向上に貢献します。


    ■山口重工業株式会社について

    山口重工業株式会社は、1949年に福岡県筑豊炭田の地で飼料販売事業として創業。創業当時は、鶏小屋の製作依頼により鉄の事業を開始し現在では創業72年の老舗鉄骨ファブリケーターとして国土交通省大臣Hグレード認定工場を取得。また2020年4月より新たに栃木県宇都宮市に工場構え国土交通省大臣Mグレード認定工場を取得。鉄骨生産を通じてあらゆる産業へ製品をお届けしています。

    URL:https://www.yamakou.co.jp/